走行性能の高いアドベンチャー

アドベンチャータイプのバイクは高い走破性と頑強な車体を持った最強仕様と言ってもよい設計をされていることが特徴です。
もともとは、パリ・ダカールラリーのような長時間・長期間にわたりハードなオフロードを走行していくためのレース用バイクとして開発をされたものであることがその理由となっています。

見た目としてはSSとオフロードのちょうど中間くらいのデザインをしており、車種によりますが高く大きめのフロントシールドに長いフロントフォーク、フラットなシートといったところが共通したデザインです。

これまでも「レース寄りのオフロード」といった形状をしたバイクは販売されたことがあったのですが、2017年頃になって急激に世界的に注目をされるようになり現在ではすっかりバイクの一ジャンルとして定着をした感じがあります。

道路環境を選ばずに安定的に走行をすることができるバランスの良さに加えて強力なエンジン性能を備えており、大きな荷物を積載しても軽々走行をしていくことが可能です。

そのためロングツーリングにもオフロード走行を楽しむアウトドアでも自由に使うことができるというメリットがあります。
「アドベンチャー」という名称も日本語に直訳すれば「冒険」ということになりますが、まさにバイクジャンルとしてのアドベンチャーもそうした荒野への冒険心を掻き立ててくれるモデルといえるでしょう。

2017年頃からブームになり始めたということもあって現在では新車だけでなく中古車としても多くアドベンチャーバイクを探すことができるようになっており、それがアドベンチャーバイク愛好ライダーを増やす要因になっています。

一時期の大ブームはやや落ち着いた感じはありますが、今後も自由を愛する冒険心あふれるライダーたちの気持ちを魅了していくことと思います。

250ccクラスにも名車が多いアドベンチャー

アドベンチャーはSSのようなスピード性能と、オフロードでの軽快さの両方を備えているバイクですが、そのどちらかをより重視するかにより選ぶモデルが変化してきます。

まずオフロードとしての使用を重視するなら250ccのスモールクラスのものから選ぶのがおすすめで、日本のバイクメーカーが得意とする中型バイクとして多くの名車があります。
代表的なのがHONDAのCRF250RALLYやKAWASAKIヴェルシスX250、SUZUKI　Vストローム250といったデザイン面にも優れた車両がリリースされています。

より走行性能を重視するのであればもう少し排気量の大きい600～800ccもおすすめで、このサイズになると欧州車も人気ランキングに顔を出してきます。

アドベンチャーバイクの本領発揮といえるハイパワーを感じるならやはり1000cc以上がおすすめで、BMW　R1200GSという大人気のアドベンチャーツアラーがあります。