ロングツーリング向けの大型バイク

ロングツーリングに向いているバイクの条件

ロングツーリングを快適に楽しむためには、長時間の走行に適したバイクを選ぶことも重要です。
では、どんなバイクが適しているのでしょうか?
それはライダーに疲労をもたらす原因をどれだけ軽減できるかが判断材料になります。

ロングツーリングをしているときにどんな理由で疲れるのかというと、まずライディングポジションです。
例えば前傾姿勢で運転を続けていると、腰を筆頭に腕や手首などへの負担が大きくなるため、あまり適していません。
それから振動についても、短時間の走行なら振動が体力に影響を及ぼすことはあまりありませんが、長時間乗り続けているとエンジンを高回転にしたときに生じる小刻みな振動の影響が蓄積し、体力に負担をかけてしまいます。

もうひとつ重要なポイントとなるのが、風の問題です。
向かい風はもちろんですが、バイクを走らせているとどうしても空気抵抗に身をさらすことになります。
これも長時間走行していると、かなりの体の負担になります。
ですから、ロングツーリングに向いているバイクとはできるだけアップライトで自然なライディングポジションをとることができ、振動が少なく、風・空気抵抗を防ぐことができるバイクということになります。

ローングツーリングにおすすめのバイクを紹介

こうした条件を備えているおすすめのバイクとして挙げられるのが大型バイクです。
排気量の多いバイクだと、体に負担をかける小刻みな振動が少なく、心地よい振動で運転することができます。
また、小型・中型バイクよりも大型バイクの方が自然なライディングポジションで走行できるものが多いのもおすすめする理由です。

ですから、排気量を重視して選ぶならちょっとアメリカンな雰囲気が漂うクルーザーがおすすめです。
おなじみハーレーダビットソンのほか、国内メーカーでは日本人に合ったクルーザーも製造しており、ホンダの「レブル250」やヤマハのドラッグスター400クラシックなどが人気車種としてよく知られています。
これら国産メーカーのバイクは、それほど排気量が大きくなくても快適にロングツーリングを楽しめる点も魅力です。

もうひとつおすすめのバイクとして挙げられるのが、「ツアラーバイク」と呼ばれるタイプです。
長距離のツーリングでの使用を前提にして開発されたバイクで、スーパースポーツモデルの一種として分類されることもあります。
これもやはり、大型バイクでホンダの「VFR800F」や「NC750X」などが挙げられるでしょう。

あと注意したいのが、カウルの有無です。
空気抵抗による体力の消耗を避けるうえで非常に有用なカウルですが、フルカウルのバイクは前傾姿勢のライディングポジションのものが多く、ロングツーリングに向いているか判断が難しい面もあります。
この点は自分の体型なども考慮したうえで、実際に試乗してみるなどして最終的に判断することになるでしょう。

目的別バイク選びのポイント」の関連記事