私達の生活を支える配達用バイクの数々
配達の仕事をしている人にとってはバイクは欠かせない足となります。
普段の生活の中にもバイクで宅配をしているところを多く見かけており、業務用に使用するための機能を備えたバイクも各メーカーから開発をされているところです。
日本が誇る宅配用のバイクといえば、なんと言ってもHONDAのスーパーカブがあります。
中でも最も多く目にするのが真っ赤に塗られたいわゆる「郵政カブ」と言われる郵便配達用のスーパーカブで、なんとこちらは基本設計が約40年もの間変わらずに使用されているという優れた製品となっています。
そこで気になるのがバイクを使った配達は一体いつ頃から行われてきたのかということです。
実は日本において郵便局がバイクによる配達を開始したのは1957年(昭和32年)からのことで、当時はSUZUKIの「コレダST」というモデルが使用されていました。
当時は現在のような4大メーカーによる独占状況ではなく、小さなバイクメーカーも数多く参入をしていたので、他にも富士工業のラビットSや、カワサキのGAといった複数のメーカーバイクが郵政車両として採用されていたのです。
ちなみに郵便配達に赤色が使用され始めたのは1906年(明治39)からということで、当時は自転車を使用していたので車体フレームを赤色に塗っていたのだそうです。
配達用バイクといえばほぼHONDAのスーパーカブ一択となっていますが、これはやはり40年以上もの間設計を大幅変更することなく使用できる優れた性能を備えていたからと言えます。
また使用車両が多いことからメンテナンス用の部品が取り寄せやすく、かつ馬力を持った走りをすることができるということもあり今後も配達の現場で大活躍をしていくことが予想されます。
スーパーカブ以外にもある配達用バイク
配達用バイクとしてスーパーカブ以外にも使用されている車両があります。
代表的なものとしてはYAMAHAの「バーディー」や「メイト」といったスーパーカブと同じようなスクーター形状をしたものです。
ここ最近普及し始めているのがHONDAのベンリーやYAMAHAのギアといった新しいタイプのバイクで、中でもYAMAHAのギアはハイパワー原付きということでデリバリーの現場で普及をしているところで、停車中のスタンドがけが楽なところが振動を嫌う飲食系デリバリー産業に受け入れられています。
デリバリー用として販売されているバイクは雨風の日でも安全に配達をすることができるようにルーフ付きになっているのもよく見かけます。
こうしたルーフやケースは産業用として専門に販売されているものです。
日本の産業用バイクは東南アジア各国でも高い評価を得ており、一般向けに普及しているというのも有名な話です。