HONDAのバイクシート

ミニバイク

曖昧な区分け

ミニバイクは言葉ではよく使われますが、カテゴリー分けが難しく、最も曖昧だといえる部類になります。
そのため人によって同じバイクであってもミニバイクと判断する人もいれば判断しない人もいる、分かりにくいカテゴリーだといえます。
明確な判断材料としては“小さいバイク”としかいえません。
大きい小さいというのは、同系列車がある場合にはっきりとした線引きが可能ですが、車種がそのバイクのみというケースがあり、人によって大きさの感覚に違いがあるため、はっきりとしないバイクが存在してしまうのです。

またバイクの大きさは目に見える車体だけではなく、排気量があります。
排気量は保険や税金、免許制度などに関係しますので、大きい小さいを比べる目安になるのですが、ミニバイクのカテゴリーは人気があるバイクが多く、メーカーは排気量にもバリエーションをもたせてある車種があります。
そのため排気量で区別してしまうと、車体は同じであってもそれに入らない車種がでてきてしまうのです。

曖昧な理由

上記に述べたように、ミニバイクというのは非常に区分けしにくいカテゴリーなのですが、またそのようになってしまったのには絶対的な理由があります。
それは“人気”です。

ミニバイクはMT車もあり、スクーターに比べると操作が絶対的に楽というわけではありません。
またその車体ゆえに長距離移動に優れているわけでもありません。
ですが小さい車体とシンプルなエンジン、適度に手がかかる、かけられるという理由により根強い人気があります。

ミニバイクがただ小さく、可愛いという理由だけではこのような複雑な広がりはみせていません。
50ccは公道は最高速は時速30kmとなっています。
そのバイクを利用する人が多く、それが不便だという声が多いためメーカーも車体はそのままに排気量をアップしたバージョンを販売しているのです。

乗る・見る・触る

このカテゴリーを代表するバイクに、ホンダモンキーがあります。
モンキーは1967年に登場し、現在も生産が続けられています。
その原型は1961年のZ100とされていますので、かなりの長寿モデルです。モンキーはメーカーより派生モデルが数多く販売されていますが、それ以上にカスタムが盛んに行われています。
パーツも社外より数多く販売されています。

モンキーのエンジンはビジネスバイクにも使用されており、とてもシンプルで素人でも簡単にカスタムすることが可能です。
ミニバイクの良さはここにあるといっても過言ではありません。

乗るだけではなく自分で触る、いじることができる。
乗る、見る、触るというホビーとしても手軽に楽しむことができる、いわばバイクの原点を楽しむことができるのがミニバイクなのです。
便利なものが優先される現代ですが、スクーターに比べ少しだけ不便なミニバイクは、手がかかる、手がかけられるゆえに根強い人気を保っているのです。