ハーレーダビットソンのエンブレム

3輪のオートバイトライク

自動車免許があれば乗れるバイクの「トライク」

2014年頃からジリジリと人気を高めてきて、ここ最近になってかなり注目されるようになってきたのが三輪バイクの「トライク」です。
三輪バイクというと日常生活で身近なのがピザやお寿司のデリバリーに使用されている乗り物がありますが、現在注目をされているのはそれとはまた少し異なるものです。

まずそもそも論として三輪バイクが道路交通法規でどういった扱いになっているかということから簡単に説明すると、複数の法律により扱いが異なります。

道路運送車両法では三輪バイクは「側車付オートバイ」「側車付軽二輪」というふうに分類されています。
その一方で道路交通法では「自動車」とされることから、車両の取扱としてはバイクとして分類されつつ、免許などの道路上の扱いでは自動車というふうになります。

最も注目したいのがトライクの運転をするためには二輪免許ではなく自動二輪免許が必要になるということです。
厳密に言うと、前輪もしくは後輪で並列している二輪部分の幅が46cm未満のものはバイクとして扱われ、それ以上の車両はトライクというふうになります。

日本において歴史に残る三輪車と言えば、昭和30年代に大流行した「ミゼット」というものがあります。
ただしこのミゼットは車輪こそ三輪ではあったものの、車体全体を覆うキャビンがあり丸ハンドルで運転をするという構造をしていたことからトライクとは別のものとして扱われます。

トライクというのはハンドル部分がバイクのようなグリップ式のもので、シートに跨って乗るという形状をしているということが条件となります。

ただ単純に三輪であれば「トライク」というわけではなくいくつかの条件があるものの、便利に使用をしていくことができる乗りやすい車両と言えます。
ちなみに現在開発が進められているトライクの多くは自動車のAT免許で運転をすることができます。

近未来的な新車モデルがリリースされています

今注目のトライクとして、ハーレー・ダビッドソンの「Tri Glide Ultra」があります。
こちらはもともとハーレー・ダビッドソンの車両をもとにカスタマイズされた車両がヒントとなって作られたもので、ハーレー・ダビッドソンが純正品として発売したことで有名になりました。

前輪が1輪後輪が2輪という構造で、大きめのシートでどっしりとした重心で乗車をしていくことができる非常に珍しいモデルです。

また新型トライクとして注目されているのが「Can-Am APYDER F3」という全く新しい車両です。
これは前輪が2輪後輪が1輪のまるで自動車のヘッド部分だけを取り出したような独特の形状をしているもので、従来のトライクとは全く異なる新しい乗り物です。