韓国製バイクの「ヒョース」の歴史とその性能
世界中にあるバイクメーカーの中でも、新興企業として少しずつそのシェアを伸ばしてきているのが「ヒョースン」です。
ヒョースンは韓国に本社を置く大手バイクメーカーで、かなり以前に日本のSUZUKIと技術提携をしていた時期もありました。
日本においてはまだまだ知名度は低く、取り扱っている販売店も少ないのが現状ですが圧倒的な価格の安さと独特のデザイン・外観から個性的なバイクを好むライダーから支持を得ています。
最も人気のある車種が「GT250R」で、日本において車検がなく税制面で有利な250ccクラスのバイクということで販売当初は人気があったようです。
日本においては何かと評判がよくない韓国企業ですが、ヒョースンのバイクは性能安定性というところでは若干の不安があるものの性能が良い車体にあたればかなり楽しく走行をすることができます。
一点注意しておきたいのが、ヒョースンのバイクは日本での知名度が低くまた評判もあまり良くないということから新車として購入をすることはできるものの中古買取りにかけてもほとんど値段がつかないということです。
性能面では決して悪くはないバイクではあるのですが、いかんせん社会的な評判があまりよくないということから市場で活発に売買が行われるというわけではないようです。
250ccを中心に展開するシリーズ
現在日本で新車として購入をすることができるヒョースンのバイクは全部で4種です。
順番に「GD250V EXIV」「GT250 Comet」「GV250 Aquila」「RT125D Karion」となっていて、そのうち3つが250ccクラスとなっています。
最も人気があるのは先にも述べたGT250のモデルで、過去に複数のモデルとして展開してきたSSは軽快な走りを実現しています。
エンジン型式は空油冷4ストロークVツインという珍しいもので、ふろんとカウルとウィンドスクリーンは車体全体を包み込むような曲線を描いています。
オンロードのストリートモデルとして作られているのがGD250シリーズで、こちらはフルカウルであるGT250と比べて作りに余裕があり自由度の高いネイキッドスタイルとして作られています。
唯一の125ccモデルとなっているのがRT125Dですが、こちらは車体の軽さを最大の特徴にしたオンロードからオフロードまで自由な走行ができるモデルとなっています。
見た目は125ccのネイキッドバイクとオフロードバイクのちょうど中間くらいのデザインをしていて、後輪にファットタイヤが採用されているというところに大きな特徴があります。
このヒョースンのバイクは基本的に韓国向けとして開発されたものを日本にそのまま持ち込んでいるため、日本メーカーの標準装備品がないといった違いもあります。