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スクーターで有名なイタリアのベスパ

スクーター大手のベスパの歴史と過去の名作バイク

ベスパと言えば日本でも人気の高いイタリアのスクーターメーカーです。
ベスパのスクーターは日本で一般的に使用されているスクーターと全く違ったデザインをしており、その独特のレトロな雰囲気が特徴的です。

普通のスクーターは高校生向けといったイメージがありますが、ベスパのバイクは年代を問わずに使用をすることができるというおしゃれさがあり、街乗りを楽しく行うことができます。

そんなベスパの歴史をたどってみると、実はこの「ベスパ」という名称は企業名ではなくイタリアで創業されたピアッジオ社によって作られたブランドの一つです。
ピアッジオ社は1884年末のジェノバで作られた企業で、創業者であるリナルド・ピアッジオから名称がつけられました。

もともとピアッジオ社は造船業界において木工部分を担当する企業として創業されており、ベスパプロジェクトが始まる1938年までの間は鉄道部品や航空部品などといったものを主に扱っています。

ベスパプロジェクトは初代社長であったリナルド氏が亡くなったことで二代目のエンリコ・ピアッジオ氏が社長に就任をしたことにより始まったもので、イタリア国内の移動に使用することができる安価な車体を供給するということを目標に掲げて進められました。

ベスパの初代モデルが制作されたのは1945年からで、そのデザインを最初に見た時にエンリコ氏が「スズメバチのようだ」といったことからイタリア語のスズメバチである「Vespa」という名称がそのまま使用されることになったのです。

ちなみに1948年には姉妹機となる「アペ」も作られており、これはイタリア語で「ミツバチ」という意味をしています。

ベスパは時代とともに斬新なデザインを取り入れており、これまで行われてきたモデルについてバイクの博物館などにいると順番に展示されていたりします。

現在ではピアッジオ社はアプリリアに合併をされていますが、「ベスパ」というブランドが社会に与えたインパクトの高さから現在も名称を残して新たな車体がリリールされています。

最新型では電気モーター車も登場

時代とともに変化をするベスパで2018年11月に新たに発売されたGTSシリーズは過去最高の装備を備えたベスパとして広報されました。

そして世界的に注目をされたのが「Elettorica」というモデルで、こちらはベスパ初の電動モーターモデルとなっています。
こちらのモデルは過去のベスパのデザインを踏襲しつつも動力部を一新しているところが最大の特徴で、厳しい排ガス規制に対応できるようになっています。

その他のガソリンモデルやハイブリッドモデルでも電装部分を大幅に刷新しており、スマートフォンの使用などを意識した先進的な設計がなされています。